こちらでは設置状況や使用状況に応じて、
ウインチを正常に機能させるために必要な
ウインチ付属装置についてご説明します。
・ワイヤサバキ装置(ワイヤシフター)
・ワイヤ押え装置
・逆転防止装置(ラチェット、歯止め)
ワイヤサバキ装置(ワイヤシフター)
- 多層巻でロープ張力に変動があり、たるみが生じる場合や、フリートアングルが大きい時の乱巻を防止するために、ウインチにワイヤサバキ(ワイヤシフター)を設けます。
ワイヤサバキはダイヤモンドクロスネジで往復する構造です。2本立てローラー間にロープを挟んでさばく形式で、ダイヤモンドクロスネジの駆動力はチェーンを介しドラム軸から伝達されています。
ドラム上でのロープ移行量と、ワイヤサバキ移行量の集積誤差を修正するため、クラッチの嵌脱によりドラム側とクロスネジ軸との位相を変えます。
ワイヤ押え装置
- ジブクレーンの巻上げ索のように、フックブロックが着地した時にロープのたるみが大きいと,ドラム上でロープが緩み,乱巻がおきます。こうした場合など、
ドラム上でロープ張力が抜けるのを防止するために、ウインチにワイヤ押さえローラーを設けます。
逆転防止装置(ラチェット、歯止め)
- ウインチドラムにワイヤロープが巻込まれている場合に、荷重により逆回転することを防止するため、ドラムに爪車をつけ、爪により逆転を防止する装置で、ラチェットまたは歯止めともいいます。